つくしは妊娠後、悪阻が酷く職場復帰は難しくそのまま仕事を辞めることにした
「いつでも戻れるように席を開けておくから、今は自分の体を大切にね。」
職場の上司はそう言ってつくしを送り出してくれた
安定期に入ると、悪阻も納まり つくしは胎教に良いと福士からもらったCDを流し、屋敷で本を読むことが多くなった
事故後、メガネが必要になり長時間の読書は疲れやすくもある
本を読みながら、寝てしまう事もよくあった
夫はそんな妻を優しく抱き上げ、ベッドに運ぶ
最近のルーティンだ
安定期に入り、妻は夫の膝の上でうつむきながら、小さい声で
「あっ あのね、先生が 無理のない範囲なら 性交渉再開?してもいいって、、、」
妻の勇気ある発言に夫は喜びを爆発させそうになるが、妻を心から愛している夫は膝に乗せた妻の瞳を見つめ
「つくしが側にいるだけで、勃っちまうけど つくしもお腹の子も大事だから 性欲ぐれーコントロールできる」
夫は妊娠について学んでいたので、既に妊娠中の夫婦の営みについては知っていたのである。
だが、自分の欲で妻や子に何かあることが一番怖いのだ
既に硬くなった、それを密着させている時点で何とも言い難いが、妻は夫の気持ちがとても嬉しかった
もちろん、その分触れ合う時間が増え、妻は夫の膝の上に乗ることが多くなり、風呂も時間が合えば必ず一緒に入った
どうしてもという時は、夫は妻の右手を借り自身と重ね欲を放出させた
夫は妻が世界で一番愛おしい
夫は妻を膝の上に乗せる度触れ合い、愛を確かめがら 自分の腕の中にある命の大事さ 愛しい妻との愛の結晶を守る事を静かに誓う
夫が休日の日は、二人で産まれてくる子供の為に必要な物は何かと育児書を見ながら、真新しい手帳に書き込む
買い物にでかけ二人で意見を言いながら産まれてくる我が子の準備をした
書き込むかわいい熊の手帳は妊娠がわかってから、つくしが購入した手帳だ
妊娠がわかってから、胎嚢の写真など全てが記してある
もちろん、夫がつわりの症状で痩せ始めた事も。
妊娠後期になり、二人はよく晴れた日に、子供部屋で作業をしていた
これから産まれてくる子供が着用する、肌着や衣類に事前に洗う作業
水通し
世界一幸せな洗濯だ
妻の微笑む先に 人生で初めて洗濯する夫の姿
世界一幸せな洗濯をする夫は悪戦苦闘しながら
小さいハンガーに一つ一つ衣服をかけていた
妻は 小さいガーゼを干しながら今日も穏やかに微笑む
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