タマは使用人の一人と一緒につくしのマンションに来ていた。
つくしに用意されたスーツや生活用品などを運んでもらい、一通りクローゼットなどに入れた。
タマは自分の鞄から、便箋を取り出し、手書きを書きはじめた。
つくしへ
奥様からつくしの話を聞いたときは、びっくりしたよ。
つくしは毎回この私をびっくりさせて早死にさせる気かい?
慣れない生活で大変だろうが頑張りな。忙しいだろうが、時々邸に顔見せに来ておくれ。
スーツやワイシャツは毎日クリーニング出すようにと奥様が言っていたよ。
玄関外のボックスに入れておいてくれ。邸の者が取に行くから。
つくしのことだから、部屋に勝手に入られるのは抵抗があるだろうからシーツ交換は自分でやるように多めに手配しておいたよ。
交換したら同じくボックスに入れておくように。
節度ある行動をすれば、友人を招いても問題はないから。息抜きは必要だよ。
あんたのことだから自分でなんでもやらないと気が済まないだろうが、体が肝心だ。
休めるときに休み、時に頼ることも必要だよ。
私も長女だったから、気持ちはわかる。せいぜい弱音を吐かずに頑張りな
困ったことがあったら、邸に連絡するようにね。遠慮はいらないよ。
タマ
封筒に入れ、ベッドにそっと置く。
「頑張るんだよ。」
タマは玄関の扉をゆっくりと閉め、マンションを後にした。
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